NY 断片的な旅行記(その11)The Daily Show Taping Report 2

この日は結構寒かったし、前回(3月末)と違って待っている間に日が暮れてしまったので、待ち時間は長く感じたのですけど...

「前説」の後にジョン・スチュワートが登場して、開口一番に、観客の熱心さをちょっとからかうような口調で、「今日はどのぐらい待ってたわけ?10時間ぐらい?外はけっこう寒かったんじゃないの?」と...いえいえ、その一言で十分、暖まりました(笑)。

さて、撮影前のQ&Aセッション。今回は面白かったし、前回と違って私もほぼちゃんと憶えていられたので、詳しくゆきますね。

最初の質問は若い男性からで、かなりヘンな質問でした。「もしも魔法のiPhoneを持っていて、Aボタンを押すとビル・オライリーホモセクシャルになって、Bボタンを押すとタッカー・カールソンが妊娠するとします。どちらのボタンを押しますか?」

ジョンの答えは「絶対A」で、「人口の10%はゲイだ。でも男性が妊娠するって?クレージーだ...」とか言っていました。なんとなく、質問者が「ゲイである」ってことと「男性が妊娠する」ってことを、同じぐらい「変」なことであるかのように同列に並べているのが、ちょっと気に障ったという感じでした。(あ、私、深読みしてる?)

あとの質問は、順番は憶えていないので適当に。

この日はニューヨーク・シティ・マラソンの翌日で、前日にマラソンを完走したカップルが誇らしげにメダルを下げて来ていたのですが、その人たちが手を挙げました。そのメダルには「40」と書いてあったのですが(多分、第40回NYCマラソンという意味)、ジョンは「なんでメダルしているの?二人とも40歳になったばかりだとか?」と訊いていました。(見たとこ40代ぐらいのカップルでした。)

質問は「(ジョンは)NYCマラソンを走ったことがありますか?」というものだったのですが…ジョンの答えは「ああ、走ったよ、二週間ぐらい前に。」ジョンは、「アテネまで走った古代ギリシアの人の気持ちになりたいので、毛布だの水だののサービスがない時に一人で走る」のだそうです。

でも、この質問が面白かったのは、実は質問者の意図しないところで...ジョンは二人にどこから来たか訊いたのですが、女性の方が「実はタルサ(オクラホマ)とオースティン(テキサス)に離れて暮らしていて、マラソンのトレーニングは『電話で』一緒にやっている」と答えたのです。この「電話で」の一言に場内は爆笑。(もう、みんな、考えることがお下品なんだから...)さっそくジョンは即興で、電話を持っているフリで「長距離カップルの『テレフォン・トレーニング』」を実演してみせて(「...どこまで行った?OK、次はそのスポーツドリンクを手に取って...口に含んで...」etc)...そのオカシサは想像におまかせするしかないんですが、もう最高でしたよ。

あと、(11/28にも書いたけど)若い女性から「ベビーシッターは要りませんか?」という質問。ちょうどこの前日に、スチュワート・ファミリーがハロウィーンの「トリック・オア・トリート」をやっている超可愛〜い写真が出回っていたので、ひょっとしたらそれを見て、自分がベビーシッターやりたくなって売り込んでいるんじゃないかという気が、ちょっとしましたけど。ジョンは、質問の「Do YOU need a babyshitter?」の「you」の意味合いを誤解したフリで、「いや、ぼく、もう47歳だから。きのう確認したところでは、一人で服も着られるみたいだから。」

ちなみに、「The Daily Show」のスタジオには、ちゃんと託児所あるそうですよ。サマンサ・ビー(3歳児と1歳児の母)が言ってました。サマンサとジェイソンは夫婦でここで働いているわけだから、毎日子供を連れて来ているのでしょうね。サマンサによると、デイリーショーのスタジオは「犬と子供がうようよしている」そうです。観客からは、そういうところはわからなかったのですけど。ジョンも時々は、子供連れて来ているのかなあ。奥さんが現在働いているかどうかは知らないし(奥さんのトレーシーさんは獣医科の技師)、個人としてのナニー(常勤のベビーシッター)もいるとは思いますけど。

そういえばこの日は、若い男性から「(この番組の)仕事の応募用紙(job application)はありますか?」という質問もありました。売り込みデーか。ジョンは「応募用紙?ここはウェンディーズか!(What are we, Wendy's?)」とつっこんでいましたが。

つづきます。