NY 断片的な旅行記(その10)The Daily Show Taping Report 1


<かなりテキトーなThe Daily Showスタジオ見取り図>

ニュージャージーから帰った翌日は、いよいよメインイベントの「The Daily Show with Jon Stewart」テーピング。今年の3月に続いて2回目です。

2回目なので、前段の話(何ヶ月も前にチケットを取って、当日3時間並んで、スタジオに入って、前説があってetc)は省略しますね。ほぼ前回のレポートと同じです。今回は3時ちょうどから並んで、整理券は「157」(57番目)でした。あ、整理券といえば、前回はメモ用紙をパウチしたものでしたが、今回はただのメモ用紙でした。

あ、ひとつだけ...前説の人(前回と同じポール・マーキュリオ)がちょっと話していたので分かったのですけど、今回は観客の中にデンマークから来た人がいたようです。ポールさんはイトコがデンマークにいるみたいで、「あなたの国のことはよく知ってるよ、社会主義の健康保険制度があって、教育が無料で、税金が高いんでしょ?」と、すごい早口でまくし立てるもんで、気の毒にその人はほとんど反応できなくて戸惑っていたようです。(これを見に来ているのだから英語はわかると思うのですけど、「英語が聞いて理解できる」と「コメディアンに話しかけられてとっさに適切な反応が返せる」には大きな差があるのよね。分かる〜。もっとも私、日本語でもそんなん自信ありませんけど。)

いや、観客がデンマークと日本から来ているのに、この日の「デイリーショー」の話題はやけにローカルだったなあと(笑)。最初のセグメントがニューヨーク市長選とニュージャージーの知事選の話、2つ目がニューヨーク対フィラデルフィアのスポーツファン対決(野球とフットボール)、ゲストはニュージャージー上院議員...アメリカ国内どころか、ニューヨーク・ニュージャージー・ペンシルヴァニアの3州を出ていないという(笑)。いえ、いいんですけど面白かったから。こんなに全部の話題がローカルなエピソードは、むしろ珍しいのですけど。

観客層といえば、今回気づいたのは...白人が多いのは相変わらずなんですけど、前回と同じく東アジア系の人がちらほらいる他に、今回はインド系の人のグループ(4〜6人組)が少なくとも2組いたことです。前説のポールさんは、「今日は黒人のお客が(別々に)二人もいる、珍しいね〜」と言って、わざわざ両方に話しかけていたけど、インド系のグループについては何も言ってなかった。やっぱり黒人のお客は珍しいけど、アジア系は珍しくないようです。多分それは、アメリカには黒人市場向けのコメディ(クリス・ロックとかタイラー・ペリーとか)というものがしっかり確立しているからなんでしょう。アジア系向けというのは特にないので、なんとなく「白人向け」のものに来ることになる...ってことかも。あと、これがインド系に人気があるのはアッシフ・マンドヴィがいるからかな。今回はアッシフの登場はありませんでしたけど。

客層の話はこれぐらいにして。さて前回のテーピングでは、初めてなのにちょうど「Toss」に当たるという大ラッキーがあったのですが、今回は「Toss」はありませんでした。でもその代わり、収録前のQ&Aセッションが前回よりずっと面白かった!それに、前回より席が近かった♪

おまけにQ&Aの時、私の席のひとり置いて隣の人が質問したので、ジョンはけっこう近くまで来てくれた。その距離3メートルぐらいだろうか。ラッキー。(だったら自分が質問したらいいのに、と言われそうですが...いや...とてもムリです...チキンなんです私...)

そのQ&Aセッションの話は次回に。