NY 断片的な旅行記(その5)Ragtime

日曜日の朝はニューヨークシティマラソンを見に行って、そのあと「Ragtime」。

「Ragtime」は、1998年初演のミュージカルです。今回のリバイバルは、正式オープンが11月15日からということで、まだプレビューの段階。

実はこれを観たのにはわけがありまして...この日はこの後ニュージャージーまで行く予定だったので、5時の電車に乗らないといけなかったので、3時スタートじゃなく2時スタートのミュージカルを探していたのです。で、たまたまこれがそうだったと。まあ、そういう消極的理由で選んだのですけど、良かったですよ!

20世紀初頭のニューヨークとその近郊を舞台に、裕福な白人(WASP)家族、貧しい黒人家族、東欧から移民してきたばかりのユダヤ人家族という3つの家族が、運命的に関わり合いながら、それぞれのドラマを生きてゆくというストーリー。

曲や歌唱のすばらしさは、もちろん言うまでもないのですが、ストーリーも面白いです。いや、私はこういうの好きなんですよ(笑)。

<以下ややネタバレ>

ちょっとネタばれしてしまうと、これ、いろいろな対立や暴力や悲劇を経て、最後には白人、黒人、ユダヤ人のそれぞれの家族が、文字通り一つに結ばれるというストーリーなのですよ。

もちろんそれはひとつの理想の象徴であって、20世紀前半アメリカの現実を反映しているとはとても言えないのですが...

ひょっとしてもしかして、このミュージカルを今、再演するっていうのは、黒人と白人の両親を持ち、親戚には黒人・白人はもちろんアジア系もイスラム教徒もぞろぞろいるっていう人が大統領になったからってこともあるのかなあ、なんて考えたりもしていました。