NY 断片的な旅行記(その3)Jersey Boys

とりあえず順番に...土曜日のマチネは「Jersey Boys」。前回(今年の3〜4月)行ったとき2回見たので、これで3回目です。

いや私、同じプロダクションの舞台を2回以上見るのって初めてなんですよ。同じミュージカルでも違うプロダクションとか(RENT)、同じ劇団が一度の来日に2演目やったときに両方とか(レイフ・ファインズの劇団が来日した時)はあるのですけどね。

ま、それを言うならそもそも、私の見たブロードウェイ・ミュージカルって、前回見た6本と今回の4本を除けば、10年前に「Chicago」を観ただけなんですけど。(ロンドンでは5回ぐらい観てる。その昔にラスベガスで「コーラスライン」を1回。あとは来日公演。)

NYもロンドンもそんなに頻繁に行けるわけじゃないので、なるべく幅広くいろいろ観たいのですけど、なんか、「Jersey Boys」は、リピートしたくなる舞台なんですよね。確実にいい気分になれることが分かっている舞台というか...

主役の4人のうち、ニック役(マット・ボガート)とトミー役(ドミニク・ノルフィ)は前回と同じでした。フランキー役は、今回はマチネだったのでコーリー・グラントさん。ボブ・ゴーディオはジェイク・スペックさん。

前述したように、私は舞台をリピートしたことなんてめったにないので、同じ役の役者を比べたのなんて「ジーザス・クライスト・スーパースター」のジーザス役ぐらいしかないのですが(これは、CD買い集めて「ゲッセマネ」ばかり連続リピートするテープ作ったりしてたからね〜)...

フランキー役は、私は前回のジャロッド・スペクターさんがけっこう強烈なイメージに残っていたのですが(連続して2回観たし)、今回のコーリー・グラントさんも、別のイメージで良かったです。ジャロッドはとにかく「天才!」というオーラが満ちていて、いかにもミュージカル舞台の人という感じだったのですが、コーリーさんはどちらかというと、もしこれが映画で、映画のひとつの役として「キャラクター・ディベロップメント」したらこういうイメージになるだろうな、という感じ。(いや全然わからんですねこの書き方では。すみません)

ボブ・ゴーディオ役の方は...前回のアンドリュー・ラネルズが懐かしかったかなあ。いえ、スペックさんが悪いというわけじゃないのですけど、ラネルズさんは歌もさることながら、とにかく外見が若くて、「顔はカワイイけど生意気で、年下のくせに妙に世なれてビジネスライクな天才少年(でも童貞)」という感じにどんぴしゃりだったのですよ。スペックさんは、他の3人より年下に見えないところが痛い。

ぐちゃぐちゃ書きましたが...とにかく楽しい舞台です。若い人にも楽しいと思うのだけどなあ。どうしてこう客の年齢層が高いのだろう?土曜のマチネだったせいか、前回にもまして白人シニア率が高いような気がしました。休憩時間なんて、アメリカのどっかの郊外の高級老人ホームにでも迷い込んだような...

でも、そういうおばあちゃんが連れの人に「連れてきてくれて本当にありがとう!何て楽しい舞台なの〜」とか言っているのを聞くと、ほほえましかったですけど。