オーブリー&マチュリン「21」(その9)

今回から第二章に入ります。今回は短いです、すみません。

その後、ジャックと息子のサム神父は約束どおりサプライズ号の艦上で和気藹々とディナーを楽しんだのですが、その後、アルゼンチンの総督にも招かれて、豪華なディナーパーティに一緒に出席しました。

一緒にと言っても、もちろん主賓は父でなく息子の方、アルゼンチンへの教皇特使、神の代理人代理人たるサミュエル・ムピュタ神父(正式には母の名前を使っているらしい)(「パンダ」は、たぶん母親が結婚した人の名前なんでしょう)の方で、主賓席に座っているサムに比べて、ジャックはだいぶん下座でした。(ジャックとしては、文句はないどころか、とても誇らしく嬉しいことでしょうけどね。)

サムに対するこの下へも置かぬ扱いは、もちろん教皇特使だからということもあるのですけど、それ以上に、ブエノスアイレスにくすぶっていた動乱のタネを、サムが影響力のある穏健派の人々と、彼らに雇われている黒人労働者たちを説得することで見事に抑えてくれたということもあります。

で、ジャックが帰り道、マストヘッドに命令するような大声で「すばらしいディナーだったなあ!(My God, That was a damned good dinner)」と叫ぶほど豪華なご馳走がふるまわれたようですが...その内容を読んで、私はちょっと「え?」となってしまいました。

メニューのひとつとして挙げられているのが、ラプラタ河で取れた新鮮なロブスター(ふむふむ、美味しそうだ)の、苦いチョコレートのソース添え(...はあ?)と、山で獲れた70匹もの最高級のモルモット(...え?)

ロブスターにチョコレートソースも「???」ですが、モルモット(guinea pig)とは...ペルーに行った時(16巻)でもモルモットを食べる話はありましたが、てっきり非常食なのかと思っていました。総督のディナーにも出るような料理だったとは。美味しいのかなあ?

だって、モルモットってこれですよ。


ラブリー♪

画像検索していたら、料理された写真も見つけてしまいました。まあ、ちょっとアレな写真なので、あえて見たいという方だけどうぞ。

食べるのにはちょっと勇気が...