ギトモたんの釈放(先週のThe Daily Show with Jon Stewart)

イランがえらいことになっている一方、イラクでもたいへんなテロが起こっていますが、先週のデイリーショーからはグァンタナモネタでもうひとつ。

ギトモたんネタは、初登場から全部紹介していたので、最後の(多分)セグメントも紹介したいと思って。

The Daily Show with Jon Stewart 2009/6/16 Guantanamo Baywatch Uighur

グアンタナモの釈放される囚人たちの中で、中国のウイグル自治区のひとたちをパラオと英領バミューダが受け入れるというのはニュースでご存じかと思います。

このウィグル人たちは中国からの独立を目指しているイスラム教徒の民族で、中国から逃亡してパキスタンに入ったところを拘束されてグアンタナモに送られていた人々です。つまり、対米テロリストとしてはまったくの無実なわけ。(中国政府の考え方は違うようですが。)それがなんでグアンタナモに拘束されていたかって?...まったく、それが分かればねえ。

釈放しなければならないけど、中国に送還したら処刑されるかもしれんし、アメリカ本国は受取り拒否しているし、困っていたところに、イギリスとパラオが助け舟を出してくれたわけですな。

ジョン・スチュワート:ウイグル人たちをどうしたものか...殺されるとわかってて中国に送り返すわけにいかないし、アメリカに来させるわけにもいかない...こっちが殺されると思ってるから!大砲につめて、どこに着地するか撃ち上げてみるってわけにも...この冗談が笑えると思っているのはぼくだけみたいだから。どうしよう...どうしよう...

ニュースキャスター:ウイグル人の元被拘束者たちは、バミューダにすっかり馴染んでいるようです。

ジョン:冗談はやめて、考えているんだから。家にたくさん風船をつけて、空に飛ばしたら...何?バミューダに送ったって?対ウォーターボーディングの訓練をしたり(<海水浴している写真)、遠くを見張る訓練をしたり(<海岸から海を眺めている写真)、劣悪な環境で忍耐力を鍛えたり(<アイスクリームを食べている写真、プールつきの邸宅の写真)...何、これが家?プールまでついてるの?ウイグル人アメリカに対して脅威じゃないことはわかるけど、必ずモテモテになるような家に住まなきゃならないわけ?

ところが、ウィグル人たちにくっついて、ちゃっかり釈放された囚人がいたようです。

ジョン:ギトモ、君、いつグアンタナモから釈放されたの?どうやってバミューダに来れたの?

ギトモたん:ギトモはウイグル族なの!

ジョン:本当?君は中国の西と中央アジアに住む迫害されているトルコ系民族の一員なの?

ギトモたん:.................うん。

ジョン:バミューダの人たちには歓迎されている?

ギトモたん:この国大好き!みんながギトモを大歓迎してくれてるよ!地元の文化も学んでるよ!今日のギトモは、数字の「420」と、アルファベットの「POT」の提供でお送りしています。...ダーティ・ボムの作り方、葉っぱやって(on weed)読んだことある?(※)冗談、冗談。真面目な話、ギトモはもうアルカイダとは縁を切るよ。ギトモはすべての国の人々に、テロをやめるように訴えるよ。ちょっとごめんね、このショット見てて...(口でゴルフクラブを振る)クソッ、スライスした!アメリカに死を!

ギトモたんはダマスカス出身のタクシー運転手のはずだが...まあでも、彼も無実だから、釈放されてよかったね〜。

夜は目がギンギンに充血しているのと、鼻に白い日焼けどめを塗っているのが、なんとも(笑)

※420、POT、on weed:いずれもマリファナのこと。ちなみに、「Have you ever done .... ON WEED?」(葉っぱやって.....したことある?)というのは、「Half Baked」という映画にちょい役出演した時のジョン・スチュワートの迷台詞。

あ、「数字のXとアルファベットのXの提供でお送りします」というのはもちろん「セサミストリート」の決まり文句。