New York断片的な旅行記〜Mystic Seaport(その2)

チャールズ・W・モーガン号は階段がつけてあって、ちゃんと甲板に登れるようになっています。


舵輪


船長室(その1)


船長室(その2)


おお、Seat of ease(トイレ)…こういうのには必ず興味を示してしまう私。

「この船はどこまで行ったの?」質問したら、「世界中に行っていた」と答えが返って来ました。「日本まで行った?」と聞いたら、「日本には行かなかったけど、近くまで行った」そうな。


説明してくれたのはこのおじさん。(待てよ、おじさんと言っても、ひょっとしたら私より若いのかも…)

映画「マスター・アンド・コマンダー」の、サプライズ号が捕鯨船に偽装するシーンをなんとなく思い出しながら、「捕鯨船は何らかの武装をしていたのか?」と聞いたのですが、まったくしていなかったそうですね。私掠船に狙われたらひとたまりもなかったわけだ。

と言っても、この船の就航は1841年で、ナポレオン戦争はとっくに終わっていたので、海戦に巻き込まれることはあまりなかったのでしょうけど。むしろ武装していないので困ることは、遠くの島とかで現地の人々が、銛などの武器になる金属を狙って襲ってくることだったらしい。(上の写真の、おじさんの頭の上にあるのが鯨獲りに使われた銛です。)

でも、意外にも、南北戦争では海戦に巻き込まれることがあったらしい。捕鯨というのは北部の産業なので、南部軍が捕鯨船を攻撃したわけですな。(南北戦争というのは、異なる経済体制間の戦争でもあったからね…)英国は南部軍に加担していたので、英国海軍が捕鯨船を攻撃することもあったらしい。私など、南北戦争で海戦があったってこと自体知らなかったのですが。

つづきます。