ゲイの大統領
オバマ大統領の就任式の時のインタビューで、面白いと思ったのですが、暇がなくて書きそこねていました。
The Daily Show with Jon Stewart 2009/1/20
ジーン.ロビンソン主教は、米聖公会(アングリカン(英国国教系)のアメリカ教会)で初めて同性愛者であることを公表している主教(ビショップ)です。
(ちなみに司祭と言っても、聖職者は一生純潔を守るローマカトリックと違って、アングリカンの司祭は結婚できるので、この人は「元ゲイ」じゃなくて現役ゲイで、ちゃんとパートナーもいるそうです。)
この主教さんは大統領就任式のプレ式典で祈りを捧げるために招待されたのですが、それはメインの式典で祈祷を担当することになった南部バプテスト連盟のリック・ウォーレン牧師がアンチ・ゲイの立場なので、「バランスをとるため」とも言われていました。しかし、ロビンソン主教の祈祷は「なぜか」テレビ中継からカットされたり、いろいろ論議も呼んだみたいなんですが…
インタビューを見て、いっぺんで好きになっちゃいました。
スチュワート:今日のワシントンはすごい人だったでしょう。特にあなたは「ビショップ」だから、斜めにしか動けない分ハンディがあったんじゃないですか?
…というジョンのアホなチェス・ジョークに対して、
ロビンソン主教:ジョン、ゲームには「クィーン」(※)も参加していることをお忘れなく!
と絶妙の返しでジョンを爆笑させたり、アンチゲイのウォーレン牧師に会った時かと聞かれて「彼はとても親切だった、彼のためにお祈りすると伝えた」と言ったり、
「いつかゲイの大統領が誕生すると思いますか」と聞かれたのに対しては、オバマ大統領が「60年前、自分の父は白人と一緒にレストランで食事をすることもできなかった(のに、自分は今日ここで大統領に就任している)」と言ったことをあげて、
主教:全てのゲイ、レズビアン、トランスジェンダーの人々にとって、その夢がしっかり形作られました。あとはわれわれ全員が、その夢に向かって努力することだと思います。
寛大で、楽観的で、ユーモアのセンスがある人です。
※クィーン:ゲイという意味もある。