2008年ベストテン 2〜1位

2位 アメリカン・ギャングスター(感想:2008年2月3日のエントリー)

ニュージャージーの警官リッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)は、ニューヨークからきた警官にこう言った。「知らないのか?ニュージャージーではみんな狂ってるんだ。こっちでは、警官は悪党を逮捕するんだ。」

そのニュージャージーとニューヨークの間にある川に飛行機を不時着させた機長はこう言った。「普段から訓練していることをやったまでです。」

その飛行機が不時着したところからほんの数ブロック先のスタジオで番組をやっているジョン・スチュワートはこう言った。「ぼくは自分が才能があると思えるやり方でしか反撃できない。」

こういうことを言える人たちって、最高にカッコいいなあ、と思う今日この頃。

1位 ペルセポリス(感想:2008年2月21日のエントリー)

この映画は2007年公開だけど、私が観たのが遅くて2007年のベストに入れられなかったので…まあそのへんはアバウトで。

ここ1年ぐらい、このブログの文章がなんとなく以前より暑苦しく(?)なっていたとしたら、それは一部にはこの映画のせいなんです。

自由のある国に生きている人には、「自由な国に生きててよかった」と思ってるだけじゃなくて、その自由を一生懸命、最大限に使う義務があるのだなあ、なんて考えたり…まだまだ、実践はできていませんけど。

主人公とおばあちゃんが、イラン.イラク戦争の戦時下に「ゴジラ」を観て、「日本の映画ってヘン、切腹と怪獣ばっかり」とか言っているのが印象に残っています。正しいと思ったことを口にしただけで射殺されたり、本当に爆弾が降ってくるような環境で生きている人にしてみれば、平和な国でわざわざ怪獣に都市が破壊されたり、腹切って死んだりする映画を作るなんてヘンだ、と思うのも無理はない。でも、「ゴジラ」も原爆の経験から生まれているのよ。(まあ少なくとも、初期のやつはね。)