ブログのススメ

先週のThe Daily Show with Jon Stewartより、インタビューを二つ。(その1)

1. アリアナ・ハフィントン (Arianna Huffington)

The Daily Show 2008/12/3

アリアナ・ハフィントンは、アメリカの政治ブログ「The Huffington Post」の主幹です。アメリカのブログで感心するのは、このような政治ブログが、ちゃんとジャーナリズムの一メディアとして確立していることですね。日本では(私も)マスコミがダメだダメだと文句を言うばかりですが…「既存のメディアが不満なら、自分で作っちゃおう」という人がちゃんといるのが、アメリカのすごいところです。

政治ブログとしては、このThe Huffington Postの他には、ジョッシュ・マーシャルのTalking Points MemoDaily Kosなどが有名です。

さて、最近「ハフィントン・ポスト」は「The Huffington Post Complete Guide to Blogging」という、ブログ作成のガイド本を出したので、アリアナはそれを宣伝に来たわけです。ジョンにもブログを勧めていました。

でもジョンはその気はないようで。「ぼくはテレビ番組を持っているから。」と断っていました。アリアナは「テレビに出すほどではない、ちょっとした考えを書いたら」と食い下がったけど、ジョンは「言いたいことはほとんど残らずテレビで言っているし、残りカスを出してどうするの?テレビで語らない事柄は、語らないだけの理由があるんですよ。」そりゃそうだ。

それもあるし、ジョンの場合、趣味や遊びのことや、家の子供や犬猫の話でさえ、いつかスタンダップのネタにして、お金を払って聞きに来る客に対して語る可能性もあるしね。そこで語れないような、まったく笑えないような話なら、たとえブログであっても「ジョン・スチュワート」の名前で出したくないだろうし。

ジョンにブログを勧めるのは間違っていると思うけど、ハフィントンさんのブログに関する話は面白かったです。「自分の情熱を書く」って、まさに私ですね(笑)。

まあ、でも、私の場合べつに、「自分の情熱を書くべきだ」と思って書いているわけじゃないんですけど…どっちかというと、やむにやまれずというか。何かにハマると、ブログとかサイトにでも書いていないと発散場所がなくて、それについてまったく興味のない家族や友人を相手に語り始めたりしかねないので…

周りの人に迷惑をかけないために、ブログは私にとってはたいへん役立っているのでした(笑)。

The Huffington Postには、ジョンが本番前に楽屋を訪れた時のビデオがのっています。(ジョンはいつも収録前にゲストの楽屋に挨拶に行くみたいなんですが、時々カメラを持ち込んでいるゲストがいるんですよね〜。)

こっちではインタビューよりもっとぶっちゃけた話をしていて、つまりアリアナさんは、ジョンに「The Huffington Post」のゲストブロガーになってほしかったみたい。(このサイトでは、いろんなセレブがゲストブロガーになっています。)断られたわけですが。

ジョンの断る理由はもっともだと思うけど、それはちょっと読んでみたい気もします。

The Huffington Postはメディアに関する記事も多くて、よくデイリーショーのビデオをembed(埋め込み)してるんですけど…ジョンが冗談で「あなたがぼくを『埋め込む』と、ちょっと感じるよ」と言っていたのが笑えました。うはは。デイリーショーのビデオは、私も埋め込みまくりですけど(笑)。

http://www.huffingtonpost.com/huff-tv/arianna-visits-with-jon-s_b_148239.html