ブライアン・ウィリアムズ @ The Daily Show

この間ニュージャージーがどうのこうのと書いたのは、先日のこのインタビューが頭にあったからです。

The Daily Show with Jon Stewart 2008/7/31 Brian Williams

ブライアン・ウィリアムズはNBCの「Nightly News」のアンカーで、まあ多分現在のテレビ界のアンカーパーソンとしてはナンバーワンの人なんですが、The Daily Showにはもう7回来ていて(「ブライアン・ウィリアムズの巨大頭」としての登場も含めて)すっかりおなじみの人です。

で、知らなかったのですが、この人もジョンと同じくニュージャージー出身なのですね。(正確には二人ともニューヨーク生まれのニュージャージー育ちらしい。)

Stewart: You wanna go Jersey on me? You wanna go Jersey on me right now?

Williams: Hey - of the two of us, I'm from Jersey, and I can go Jersey on you, easier than you can go Jersey on me. If there's a can of whoop-ass out here, I open it. Okay?

"go Jersey on me"というのは「ジャージー流で勝負する」ってとこでしょうかね。"open a can of whoop ass" なんていう表現、初めて知りましたよ。どうやら、大阪弁で言う「どつく」ぐらいの意味らしいですけど。うう、実際の会話では到底使えないボキャブラリーばかりが増えてゆく…

インテリのおじさん二人がふざけているところはかわいい。この二人は、ジョー・モレリ(@ステファニー・プラム・シリーズ)と違って、若い頃だってタフな不良少年とは程遠かったと思うのですがね。

もちろん、ふざけているだけじゃなく真面目な話もしてます。ウィリアムズさんは最近、イランでアハマディネジャド大統領のインタビューをしてきたばかりなので、メインはその話。

スチュワート:インタビューをしていて、こういう風に感じませんでしたか?大統領が過激な発言をする時…また彼は、ほんとうにクレージーなことを言うわけですが…

ウィリアムズ:ああ。

スチュワート:大統領は、自分の支持層の機嫌をとっているのではないですか?政治家として。それが、アメリカがサダム・フセインに対して犯した過ちだと思うのですが…彼の挑発的な発言は、国内の支持者に向けて必要なサービスだったのだと。我々はその好戦的な態度を、本当にアメリカに対して戦争を挑んでいるように誤解したのでしょうか。実際は、権力の座にとどまるためのリップサービスに過ぎなかったのに。

ウィリアムズ:それはそのとおりだと思う。政治の世界では、どの国でも共通することだ。彼もクリーブランド州の政治家と同様に、有権者のご機嫌をとらなければならない。脚本どおりの台詞を喋って…君がさっき冗談で「アメリカに死を!」と言っていたが、それに近いことも言っていた。またある時は、この通りの言葉ではないが、「核兵器なんて20世紀の遺物だ」とも…

スチュワート:何ですって?

ウィリアムズ:彼がわれわれに与えたい印象は…

スチュワート:殺人光線でも持っているんですか?「核兵器が20世紀の遺物」って、いったいどういう意味です?

ウィリアムズ:わからない。「何を持っているんですか」と訊かせたいのかもしれない。

スチュワート:本当に?

ウィリアムズ:ああ。しかし、その後は徹底して皮肉な話し方になったり、心にもないお世辞を言ったり、かと思うと…

スチュワート:彼らを力の枢軸のように過大評価したのは間違いではなかったですか?1930年代のドイツのように考えたのは…その種の過大評価をしたのが失敗だったのでは?

ウィリアムズ:それはいい指摘だ。私が初めてロシアに行った時、我々がロシアを脅威と感じていた当時、彼らの「最高機密」は電球を作れないことだったいうトム・フリードマンの説を思い出した。初めてイラクに行った時、侵攻の2日後に私はサダムの宮殿にいて、バスルームに水を飲みに行ったんだが、洗面所の黄金のシンクはペンキで、下側は黒い金属がのぞいていた。これは、ああいう支配者たちが築いたものの完璧な象徴だと思う。もしかしたら、軍産複合体は敵を作り出すことに依存していると言えるかもしれない。これは私が言い出したことじゃなく、前から言われていることだけどね。

ブライアン・ウィリアムズのアハマディネジャド大統領インタビューのトランスクリプトはこちら↓

http://www.msnbc.msn.com/id/14912050/