Esquire with Stephen Colbert
金曜日にスティーブン・コルベアが表紙のEsquire誌を買ってきて、スティーブンのスネ毛に見惚れて書いた記事を読んでいました。
記事の内容は、だいたい7/10のエントリーで見当をつけた通りでした。
I am a martyr (And So Can You!)私は殉教者だ(君もなれるぞ!)※
人がみな平等であるなら、白人男性にだって犠牲者になる権利はあるのではないか?
200年もの間、差別されていると感じる権利を奪われてきた白人男性よ、今こそ目覚める時だ。
中身を読んだ上でいくつか付けくわえると…まず、1968年のモハメド・アリの表紙は、彼がベトナム徴兵を拒否したためにチャンピオンの資格を剥奪された時のものだそうです。そのものずばり、殉教者ですね。
「アメリカン・ギャングスター」をご覧になった方は、1971年のモハメド・アリvs.ジョージ・フォアマンのタイトルマッチがストーリーの転換点として印象的に使われていたのをご記憶かと思いますが、あれは復帰を認められたアリが初めてタイトルに挑戦した復活戦でした。
ちなみに、イスラム教徒であるアリがキリスト教の聖人としてポーズをとるには、彼の師に特別に許可を求めなければならなかったとか。
それから、聖セバスティアヌス(セバスチャン)を描いた名画は山のようにあるのですが、この表紙はフランチェスコ・ボッティチーニの「聖セバスティアヌス」を元にしているそうです。↓
http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Francesco_di_Giovanni_Botticini_-_Saint_Sebastian.jpg
「聖セバスティアヌス」にはいろいろ意味があるのですが、ここでは、セバスティアヌスであることに特に意味はなさそうです。単に、「殉教者」の図柄としては一番絵になりやすくてわかりやすいからでしょう。
また長々とすみません。宗教絵画、アメリカの人種問題、それからスティーブン・コルベアと、私が興味ある話題が3つ揃っちゃったので…
昨日の「コルベア・レポー(ト)」で、スティーブンもEsquireを話題にしていました。
The Colbert Report 2008/7/17 Esquire Cover
スティーブンが見せている「ドルチェ&ガッバーナ」の広告には私もびっくりしました。これって一応、男性向きの雑誌だよね…(笑)
※スティーブンのベストセラー著書「I Am America (And So Can You!)」(私がアメリカだ(君もなれるぞ!))からきている