Sexiest Daily Show Moments?

The Daily Show with Jon Stewart」と「The Cobert Report」の2週間のお休みももう少しで終わりですが(今回は長かった〜)、この間のひまつぶし?に、Comedy Central Insiderというコメディセントラル(2つの番組を放送しているケーブルテレビ局)のブログは、4回シリーズでこんな企画をやっていました。

デイリー・ショーのセクシーな瞬間 ベスト25

内容はといえば…率直に言わせてもらうと、男と女の「セクシー」の感覚ってずいぶん違うんだなあ、と。(選んでるのは男性だと思うんですけどね。)どれも面白いけど、「セクシー」だと思うのはあんまりなかった…

例外もありますけど。10位のスティーブンがバナナを食べるやつとか、3位のスティーブンがピザを食べるやつとか(スティーブンがなんか食べるところって、なんでセクシーなんだろ)…あとまあ当然、1位のやつ(照)

まあ、1位は見ればわかるとして…ここでは2位にあげられている、ヒラリー・クリントンに対する性差別を扱ったセグメントを。私はちっともセクシーだとは思わないんですけどね、でもこれ、面白かった。

The Daily Show with Jon Stewart 2008/6/5

今までに3回出演している新顔のレポーター、クリスティン・シャール。この人の「不思議ちゃん」的キャラというのは、私ちょっとニガテなんですけど、このセグメントでは可愛かった。

ジョン・スチュワート:ヒラリー・クリントンの選挙戦は終わったようだね。

クリスティン:ジョン、これは不公平だわ。男女差別よ。このキャンペーンの間中、女性たちはクリントン候補が「フーターズ」(タンクトップに短パンのウェイトレスがいるレストラン)のウェイトレスみたいに扱われるのをみていなくちゃいけなかったのよ。これからは、自分の海草サラダは自分で運ぶことね。…フーターズってどんなメニューがあるの?オイスターだか、なんだか…ああ、おなかすいた。ジョン、おなかすいてない?

ジョン:いや。

クリスティン:だれかフーターズにお使いに行かない?

ジョン:誰もフーターズにお使いには行かないよ。クリスティン、どうしてメディアの選挙報道が男女差別的だと思うんだい?

クリスティン:女にはわかるのよ。メディアが男女差別的じゃないって言うなら、これは何よ。

どっかのニュースキャスター:結婚している男性がヒラリー・クリントンに投票しない理由は…『あのキンキン声を聞くとうるさい女房を思い出すから』…

クリスティン:(皮肉に)そうよねえ、女房っていうのはいつも、国民健康保険導入の計画や外交政策の話でスポーツを見ている夫の邪魔をしたり、長いバラク・オバマ批判でバスルームを占領したりするものよね!

ジョン:たしかに、クリントン上院議員に対しては、時々びっくりするようなコメントがあったね。

クリスティン:こんなの氷山の一角よ。クリントン上院議員がちょっと感情を見せてしまった時なんか…

FOXニュースの女性キャスター(クリップ):世界にはテロリストやビン・ラディンや、アメリカを攻撃しようとしている怪物がうようよしているのに、何かというと泣き出す人をリーダーにできると思う?

クリスティン:誰よ、この男!いやな男ね!大統領は泣いちゃいけないって?(ブッシュ大統領が泣いている写真)これは「フリーダム・ドロップ」ね。

さて、今日は私、性差別的な人の注目を集める唯一の方法で、性差別をアピールしたいと思います。性差別的なコメントひとつにつき、洋服を一枚脱ぐわ。この選挙戦が女性から尊厳をはぎ取ったことを、服をはぎ取ることで表現します。

ジョン:クリスティン、あのー、ストリップが適切な方法だとは…

クリスティン:私たちが持っている武器はセックスだけらしいから!…あと、感情的知性と、粘り強さと、判断力と…毒と…

ジョン:何?女性は毒を持ってるの?

クリスティン:必要な時しか使わないわよ。OK、始めて!

タッカー・カールソン:ヒラリーの声を聞くと、脚を組んで股間を保護したくなる…

どっかのキャスター:ヒラリーが喋るのを聞くと、男性は「ゴミを出して!」と言われているような気が…

クリスティン:(イヤリングを外しながら)ヒラリーが男性の股間を狙っていない時は、男に用事を言いつけてるのね!彼女が大統領にならなくてよかったわね!なっていたら、アメリカは睾丸でいっぱいのゴミの袋だらけになっていたところよ!あー、耳が裸になっちゃった。ジョン、じろじろ見ないで。わかってるわよ。

ジョン:……ごめん。

クリスティン:さて、これで、性差別が今も大いに残っていることを証明できたと思います。ジョン、ありがとう。アメリカのみなさん、おやすみなさい。どうか、人には敬意を持ってね。性別や人種にかかわりなく…

ジョン:クリスティン、実は、クリップはもっとたくさんあるんだけど…

クリスティン:あるの?

ジョン:性差別的なコメントのビデオを探せって言っただろう?山のように見つかったよ。

クリスティン:そうなの?…全部流さなくたっていいわよねえ?

ジョン:いや、ぜひ、全部流したいね!…いや、せっかくだから…

どっかのキャスター:ヒラリー・クリントンの胸の谷間が、今週の大ニュースになっています…

クリス・マシューズ:女を相手に議論をするのは難しい…

どっかのキャスター:ヒラリーがオバマを見る目を見ていると、別れた最初の妻を思い出す人も多いんじゃないかな…

タッカー・カールソン:彼女のネックラインを見ると、はっきり谷間が見える…

どっかのキャスター:彼女の声を聞くと、アメリカ中の夫がうるさい妻を思い出す…

(クリスティン、ブラウスとスカートを脱いで「ワンダー・ウーマン」の下着姿になる)

ジョン:下にワンダーウーマンの衣装を着ていたの?

クリスティン:女が正義のために戦うときは、みんなこれを着るのよ。…毒を持ってくればよかった!

ワンダーウーマン下着…カワイイ。

なんとなく、ジャネット・イヴァノヴィッチの「ステファニー・プラム」シリーズの一節を思い出しました。ステファニーの子供の頃の「尊敬する人」はワンダーウーマンで、その理由が…「ぷりぷりのおっぱいを持っている上に、悪党のケツを蹴飛ばしていたから。」

このセグメントでわたしが一番気に入ったのは、「誰よ、この男!」です(笑)