ジョン&スティーブンwithコナン!!(ファンガール注意報)

ジョン・スチュワートとスティーブン・コルベアが、コナン・オブライエンの「テレビで笑わせることを法的に禁じられちゃったよツアー(The Legally Prohibited From Being Funny on Television Tour)※」のNY(ラジオシティー・ミュージックホール)公演にサプライズ出演して「ダンス対決」!

ここ2〜3日というものの、このビデオを見てはニヤニヤしている私です。

http://www.youtube.com/watch?v=2l8h5R_7x3g

「誰が本物のニューヨーカーか」をめぐってケンカになったコナンとスティーブン、「ダンス対決」で決着をつけることに。スティーブンが優勢だったが、脚の腱を痛めて倒れる。
敗北を認めようとしたスティーブンに、突然、ジョンが客席の後ろから登場。(それもなぜか、激しく似合っていないカーボーイスタイルで)

ジョン:スティーブン・コルベア、諦めるな!そこで諦めるんじゃない!(Don’t you dare, Stephen Colbert! Don’t you dare! )ぼくが君の脚になる!
ティーブン:ジョン、どうしてぼくが脚を痛めたことがわかったんだ?
ジョン:君の感じることはぼくも感じるんだ。助けがいるときはぼくを呼んでくれ。すぐに、かなりゲイっぽい格好で現れるから。

うわはは。ファンガールサービス!

その後、なぜかスティーブンも回復して、3人で「ダンス対決」が続くが、なぜかジョンがコナンの手下(?)に撃たれて倒れる。駆け寄るスティーブン。

ティーブン:ジョン、ジョン...最後に、ひとつだけ言わせてくれ...
ジョン:何?
ティーブン:11時からの枠、もらっていい?

ちなみに、ジョンが登場した時の「Don’t you dare, Stephen Colbert! 」は、2008年2月の脚本家ストの時の、ジョン&スティーブン&コナンの『三つ巴の争い』の再現です。(これについては、詳しくはまたいずれ。)

http://www.colbertnation.com/the-colbert-report-videos/148613/january-29-2008/jon-settles-colbert-conan-feud

コナンは秋からケーブルテレビのTBSで新番組を始めることが決まっていて、11時からの枠なのでジョン&スティーブンとライバルになってしまうのですが...こういう風に、友情を確かめ合ってくれるのはいいなあ。

ほんと、コナンはComedy Centralでジョンとスティーブンの後の枠(12:00〜)をやればいいのに。

※あー、このツアーの名前にはちょっと解説が必要かも。アメリカのテレビ界に興味のある人は、先刻ご承知でしょうけど。

NBCの夜11時からのトーク番組「Tonight Show」は、1954年から続く長寿番組です。1992年からはジェイ・レノがホストをしていたのですが、レノは若い層の人気がイマイチなんで、NBCは彼をもっと早いゴールデンタイムに移して、11時枠は若者に人気のあるコナン・オブライエンにまかせることにしたのです。

コナン・オブライエンはニューヨークを本拠に、夜12:00からの「Late Night with Conan O'Brien」という番組をやっていたのですが、NBCに「もっといい枠で、もっといいギャラで、もっとプレステージの高い番組をまかせるよ〜」と言われて、LAが本拠の「Tonight Show」のホストを引き受けたのです。

ここで重要なのは、アメリカのトークショーホストっていうのは(ジョンもスティーブンもですが)脚本家をはじめとするスタッフを大勢抱えているってことです。コナンはNBCに「もっといい仕事あるよ〜」と言われて、一大決心でスタッフを引き連れてLAに引っ越したわけです。スタッフやその家族を含めて、結構負担も大きかったと思います。

ところが1年もしないうちに、ゴールデンに移ったジェイ・レノの視聴率がますます悪くなったことが判明。NBCはレノを元の11時枠に戻し、コナンの「Tonight Show」を12時枠に移すことにしたのです。コナンにしてみりゃ「話が違う!そんなことだったら、ずっとNYで元の番組をやっていた方がよかったじゃないか。そもそも12:00は翌日で『Tonight』じゃないだろ!」...ということで、おとなしく12時に移るか辞めるかの苦渋の選択を迫られた末、結局「Tonight Show」を辞めてNBCと別れることにしたのです。

今のアメリカ人、特に若い人は、テレビなんかほとんどTivoで録画して見ていると思っていたので、時間枠や視聴率の話がなぜそんなに大事なのか、私にはイマイチ、ピンと来ないのですが...まあ、この件はアメリカで大いに騒がれ、世間の同情はコナンに集まり、間抜けな選択をしたNBCと、一度人に譲った枠をすぐまた取り戻そうとする「図々しい」ジェイ・レノには批難が集まったのでした。

コナンは、元の番組「Late Night」はジミー・ファロンに譲ってしまっているので戻れないし、わざわざ自分についてLAに引っ越してくれたスタッフの面倒は見なきゃならないし、NBCとの契約上しばらくテレビには出られないし...ということで、その間に全米を回るライブショーのツアーをやっていたのです。それが上記の「テレビで笑わせることを法的に禁じられちゃったよツアー」というわけ。