【映画感想】ローラーガールズ・ダイアリー ☆☆☆1/2

ドリュー・バリモアの初監督作です。他愛ないと言えば他愛ない話だけど、楽しかった。

テキサス州のくそ田舎に住む17歳女子が、「ローラーゲーム」に人生の情熱を見出す話。最近なぜか、「15〜17歳の女の子が主役」づいているな、私。

ローラーゲーム」(アメリカでは「ローラーダービー」と言うらしい)って、70年代には日本でもテレビでやっていたようなおぼろげな記憶があるけど、アメリカでも60年〜70年代ぐらいにテレビで人気があったらしい。

なぜアメリカで人気凋落したかっていうと、その頃から詳細に徹底的に行われるようになった市場調査で、ローラーゲームは人気があってもファン層が貧乏人ばかりで購買力がないことが判明して、スポンサーが嫌がって逃げたからだそうです。はあ、とことん金にシビアなアメリカのスポーツ界であった。

今は、アメリカでは一部人気復活しているようですが...田舎限定みたい。

このようなスポーツですから、夢中になってやったとしてもあんまり将来のプラスにはつながらない...とお母さんが思うのは無理もないのだけど。(でも、お嬢様ミスコンもあんまり役立つとは思えないけどね。)お父さんの方は、息子のスポーツでの活躍を自慢する隣人が内心うらやましくてしょうがなかったので、あっさり賛成に回るのが笑える。

才能があったとはいえまるっきり素人のヒロインがいきなりレギュラーでデビューできてしまうぐらいですから、スポーツとしてのレベルは大したことないんでしょうけど、なかなかゴーカイで、見ていて楽しいです。

監督のドリューも選手役で出演しているし、ライバルチームのエース役がジュリエット・リュイスと、もうあまり若くない女性たちががんばっているのも微笑ましい。