【映画感想】コララインとボタンの魔女 ☆☆☆1/2

まず言いたい。3Dだけの上映って、やめてくれないかな。これで3本、3D上映を見たけど、はっきり言ってもう飽きたよ。特に、このアニメーションの美術は、絶対に3Dじゃない方がじっくり楽しめると思う。3Dが好きな人もいるだろうから、3D上映があるのはいいけど、普通の2D上映もやってほしいなあ。

字幕版の上映が少ないので(<ま、これはしょうがない)六本木まで出かけたのですが、外国人の親子連れがけっこう来ていて、「あ、そうか」と思った(笑)。

しかし...この映画って実は、小さい子供には怖すぎるのではないかなあ。私の隣に座っていたアメリカ人(多分)の小さい女の子なんて、子供たちの幽霊が出てくるあたりで「マミィ〜、もう出ようよ〜」とぐずりだして、結局その親子は途中退場したのですが...ちょっとかわいそうだったな。トラウマにならなきゃいいけど。

「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」や「コープスブライド」の方が絵柄はダークなのですが、「コラライン」には他の2本にはなかったような、なんというか、子供心の根底を突いてくる怖さがあるのです。特に「ボタンの目」!ひぇ〜〜(あ、ちなみにこの映画、先端恐怖症気味の人は絶対に見てはいけません。特に3Dでは。)

あと、元舞台スターの老婆たちがあられもない格好で歌い踊るショーの場面は、別の意味で怖かったですけど。

まあ、そういう怖さを含めて、とてもよく出来たアニメーションです。全体の絵作りが凝っていて、色調がすばらしく美しい。しかし、最初に言ったように、3Dには合っていない。「カールじいさんと空飛ぶ家」は、2Dでも3DでもどちらでもOKな感じだったのですが、これは3Dがジャマな感じでした。