【映画感想】ヴィクトリア女王 世紀の愛 ☆☆☆1/2

まず最初に-「ヴィクトリア女王 世紀の愛」というのは、すごいつまらなそうな邦題ですねえ。原題そのまま「若き日のヴィクトリア女王」、それで弱いのなら「若きヴィクトリア女王の恋」、またはいっそのこと「ヤング・ヴィクトリア〜若き女王が愛した二人の男」(<ちょっと嘘だけど...まあ、愛にもいろいろあるということで)とかにすればよかったのに。

多少ダサくても、中身そのまんまの分かりやすい題名が一番、と思う今日この頃。

題名から退屈な映画を想像していたせいか、前半は「おお!意外に面白いじゃないか!」と引き込まれました。

しっかりした後ろ盾のいない若い王位継承者なんて、どうしたって誰かに利用されるに決まっているのだから、「無私の心で尽くしてくれる人」を求めるより、その人の利用の方法が自分にとって一番都合のいい人を選ぶ...つまり、相手の利用を利用してやるぐらいに気持ちじゃないといけないのね。

前半、というか三分の二ぐらいは、すごく面白かったのですが...女王になって結婚してすべて軌道に乗ってからは、ちょっとペースが落ちる。そして、もう一度盛り上がるか、という辺りで、「その後はすべて上手くゆきました。めでたしめでたし」で終わってしまうのですよね。まあ、それが史実だからしょうがないのですが。

でも、エミリー・ブラントポール・ベタニーはなかなか素晴らしいです。役者見物が好きな人、セットや衣装に興味のある人にはおすすめ...(と言っても、もう終わっちゃったかな。)