オリンピックの密かな愉しみ〜最近のThe Colbert Report
もうすぐバンクーバー・オリンピックが始まりますが、フィギュアスケートの他に私が密かに楽しみにしているのは、スピードスケートのアメリカチームを見ることなのです。
なぜなら、スピードスケートのアメリカチームのスポンサーはスティーブン・コルベア...正確に言えば、「コルベア・レポー(ト)」のファンの集まり、「Cobert Nation(コルベア・ネイション)」なのです。
ことの起こりは、今までスポンサーだったオランダの銀行が、この金融危機で破産してスポンサーを降りちゃったのですね。それで、オリンピックを目前にして、スピードスケートチームはかなり困っていたそうです。
スピードスケートは、アメリカではあんまり人気ないそうで、スポンサー探しは簡単ではないようです。うーん、自国が金メダルをたくさん獲っている競技なのに「人気がない」なんて、ゼイタクだよなあアメリカは〜。
それを聞いたスティーブンが、「コルベア・ネイション」の国民(番組のファンたち)に寄付をよびかけたところ...たった1日で、4万ドルあまりが集まりました。(最終的には30万ドル以上が集まったそうです。)
私は寄付してませんけどね。チャリティならともかく、他国のオリンピックチームに寄付するというのはさすがに変だと思ったので。
というわけで、「コルベア・ネイション」はオリンピックチームの正式なスポンサーになり、アメリカチームの選手たちは、その立派なフトモモに「Colbert Nation」のロゴをはりつけて出場するのです!
さて、『スティーブン』は、スポンサーや取材陣としてではなく、正式なオリンピックチームの一員としてバンクーバーに行きたいという大それた願いを抱き、ウィンタースポーツに挑戦することに。スケルトン、ボブスレー、カーリングのチームに拒否された後、最後にスピードスケートに挑戦し、「チームの最後のポジションを賭けて」金メダリストのシャニ・デイビスと「対決」したのですが...
The Colbert Report 2010/1/20
スティーブン:本当に全力を尽くせば、自分の力と、他の人のお金30万ドルがなし遂げられないことはない!
シャニ選手がまだ車でリンクに向かっている間にスタートしたにもかかわらず、負けてしまいました(笑)。
スティーブンは運動神経いい方だと思っていたので、このスケートの下手さは意外だった...南部出身だから、スケートなんてやったことなかったんだろうね。(それでも、私よりはずっとマシだけど。)
それでも、45歳でこれだけハードな競技(<カーリング除く)に次々に初挑戦するスティーブンは、ほんとに度胸があるなあ。
選手にはなれなかったけど、最後にスティーブンは「チームのメンタル・トレーニング担当助手」としてオリンピックチームの一員と認められたので、アリーナに顔を見せるかもしれない。
スピードスケートって、日本にも有力選手がいるから、テレビ放送されますよね?探してみるのが楽しみ♪
スティーブン・コルベアとスケートで思い出したので、ついでに、古い「The Daily Show」から私のお気に入りのクリップを。
2002年ソルトレークシティ・オリンピックのフィギュアスケートで、フランスとロシアの審査員が談合して、そのせいでカナダペアが不当に低い点をつけられたという疑惑を憶えています?フィギュアスケートの採点方法が現在のようなより客観的なものに改善されるきっかけとなった事件ですが。
その八百長事件にかかわっていたロシアン・マフィアが逮捕されたというニュースを背景にしたセグメント。
The Daily Show with Jon Stewart 2002/8/1
ジョン・スチュワート:このスキャンダルはスケート界にどう影響すると思う?
スティーブン・コルベア:選手たちは大丈夫。犠牲者はファンの方だ。スケートリンクに立つことを夢見ている小さな男の子。馬鹿にされることもなく...ユニタードを着て、乱暴なフットボール選手たちに「走り方が女みたいだ」といじめられることもなく...氷の上に立てば、すべてが消えて、音楽だけが聞こえて...ぼくは飛べるんだ!♪Do you believe....
スティーブン:ジョン、ぼくは飛んでる!もう誰にも馬鹿にされない!
かわいいのぅ〜
両手を上げてクルクル回るのは、私が勝手に「スティーブンダンス」と呼んでいる彼お得意の動きです。