The Best of the Decade: 2000年代映画ベストテン

2009年のベストに行く前に...

去年で「2000年代」が終わったってこと、みなさん意識してました?どうも、日本ではあまり意識されていないような気がするのですが(私が知らないだけかも)、アメリカのサイトでは、あっちでもこっちでも、2000年代の映画ベストテンだの、テレビ番組ベスト30だの、印象に残ったシーンのベストテンだの、いろいろやってましたよ。

そこで、私のごく個人的映画ベストテンを。

10年もまとめると、選ぶのたいへんなような、以外に簡単なような...

例によってカウントダウンで、何回かに分けます。カッコ内は製作年ではなく、日本公開年(私が観た年)です。

10位(タイ)ムーラン・ルージュ(2001年)、RENT(2006年)、ヘアスプレー(2007年)

入りきらなかったので、3本タイということで。

どれもその年のベストに選んだ作品ですが、まあこの、ミュージカルは舞台との「合わせ技」みたいなところがあるのでこの位置にしました。「ムーラン・ルージュ」は映画オリジナルだけど、こちらは音楽がオリジナルじゃないし。でも、その使い方のヒネリはさすがですが。

この10年はミュージカル映画が「そこそこ」豊作で嬉しいです。なんというか、映画はブロードウェイ(&ウエストエンド)ミュージカルの映画化の「コツ」を掴みつつあるような気がします。まあ、「プロデューサーズ」や「マンマ・ミーア!」のようなハズレもあったけど。

今度は「アベニューQ」と「ジャージー・ボーイズ」をぜひ映画化してほしいな。

9位 ボウリング・フォー・コロンバイン(2003年)

思えば、2000年の疑惑の大統領選挙に始まって、アメリカの2000年代というのは、もう何というか、むちゃくちゃな10年でしたね。

「史上最悪の10年」と呼ぶ人もいるみたいで。おいおい、いくらなんでも史上って、もっとひどい年代はいくらでもあったでしょう、たとえば1930年代は?とか突っ込みたくなりますが、まあ、「自分の記憶にあるうちでは」最悪、ぐらいの意味なんだろうけど。

それでも、アメリカってこんなにヒドい国だったっけ?と思うことも多くて、30年ハリウッド映画ファンをやっているこの私が、しばらくアメリカ映画を観に行くのやめよう、と思ったこともあるぐらいで。

そんな中で...2008年にジョン・スチュワートを「発見」するまで、マイケル・ムーアがいてくれなかったらどうなっていただろうか、と思ったりします。ありがとう。

華氏911」「シッコ」「キャピタリズム マネーは踊る」と、どれも見応えがありましたが、やはり「ボウリング・フォー・コロンバイン」はこの4本の中でもとびぬけた傑作だと思います。

あー、8位〜は次回。