ダーマと怒り

昨日書いた「ダーマ&グレッグ」のエッセイの件、あれだけではあまりにもなんで、ちゃんと調べて書き直します。

あ、念のため、「ふたりは最高!ダーマ&グレッグ」を知らない人のために…ダーマは両親がヒッピーという家庭に育ったヨガの先生で、お堅い家庭に育った検事のグレッグと出逢ったその日に結婚して…というコメディです。ちなみに、ダーマ(Dharma)という名前はサンスクリット語で「宇宙の究極の真理」という意味だそうな。日本語で言うと…「だるま」さんですな。

さて、たしかこのオマケエッセイ、ネットにも掲載されていたはず…と検索して、見つけました。Chuck Lorreという「ダーマ&グレッグ」のクリエーターの、Vanity Cardというもので、昨日書いた「怒り」についてのエッセイは下のサイトの#11でした。

このVanity Cardというのは、下のエッセイぐらいの長さの文章が、クレジットタイトルの後に一秒だけ映るものです。だから、ただ見ているだけでは絶対読めなくて、DVDとかビデオ録画でストップモーションしないといけない、という仕掛けなのです。

ちなみにこのChuck Lorreという人は、「ダーマ&グレッグ」の終了後はチャーリー・シーン主演の人気コメディ「Two and a Half Men」をやっているみたいです。

http://www.chucklorre.com/

97年の2月、ドッティーとぼくは、ある女性を中心にした番組を作ろうとしていた。

その女性の性格は、社会や両親の神経症的条件づけの産物ではなく、自分自身の、自由な、情熱的な精神なんだ。つまり我々は、自分たちにはまったく馴染みのない性格のキャラクターを創り出そうとしていたんだ。

そうしたら、驚くようなことが起こった。架空のキャラクターが、別の視点で考えることをぼくたちに教えてくれるようになったんだ。

例えば、脚本を書いている時に、ぼくたちは「ダーマは怒りの感情にどう対処するか?」ということを考えざるを得なくなった。もちろん、彼女だって怒りを感じる。他の人とまったく同様に。でも、彼女はたぶんそれを、みっともない形のたくさんの風船のように、手放してしまうんじゃないかと思った。

オーケー、いいよ、彼女は手放す。でも、どうやって手放すんだ?たぶん、たとえどんな状況であろうと、怒りの感情というのは自分で生み出したものだということを認識することによって。誰も、あなたの脳みその中に手を突っ込んで「怒り」のスイッチをオンにしたりしない。

で、これが我々に何を教えてくれるか?まあ、ぼくにとっては、ぼくがシビルに対して感じている怒りを作り出したのは、他でもない…ぼくだってことだ。ワオ、みっともない風船は行ってしまった!ありがとう、ダーマ!

ダーマ&グレッグ、また見たくなっちゃった。