お礼状

そうか、今週からは毎週やっていたオブライアンの更新がないんだった。「The Daily Show」も今週から年末年始で3週間のお休みだし…ネタなくなりそう(笑)。

とりあえず、今週末は年賀状を作っていました。母親のですけど。旅行の写真を使って、デザインの枠は去年のを流用したら、あっという間にできてしまった。自分のも、写真と名前だけ替えればこれでいいかな…(手抜き)

さて、先週の「The Daily Show」では、元共和党大統領候補のマイク・ハッカビーのインタビューがもっぱら話題になっていました。

The Daily Show with Jon Stewart 2008/12/9

話題はずばり「同性婚」。ハッカビーは社会的保守派、つまり同性婚禁止派で、最近出した本(これを宣伝に来たわけですが)の中でもかなり反対論を繰り広げているらしくて、ことこの問題となるとかなり情熱的になるジョンとは、結構突っ込んだ討論になっていました。

基本的には7月8日のエントリーで訳した以前のビル・ベネットとのインタビューと似ているので、全部は訳しませんが、ハッカビー「ゲイであることは人種と違って、特定のライフスタイルを選択していること(だから結婚できないことが差別とはいえない)」と言ったのに対して、「ぼくはニューヨークに住んでいるから、ゲイの人たちのことはあなたよりよく知っていると思いますが、ゲイであることより、宗教の方がよっぽど『ライフスタイルの選択』です。宗教に対しては保護しているのに、ライフスタイルの選択を問題にするのはおかしい。ゲイであることは選択ではありません。あなたは何歳の時にゲイにならないことを選択したんですか?」と言っていたのが印象的でした。

うん、その通り。宗教っていうのは、ほんとに「選択」だよね。(自由な国では、ですが。)私だって、3つの時に洗礼を受けたってこととはほぼ関係なく、今現在自分をキリスト教徒と認識しているのは完全に自分の選択だし。

それに比べて、ゲイかストレートかっていうのは本当に「選択」じゃない。私だって選べるなら…人生の伴侶が女性なら、いろんなことがずっと楽だろうなあ、とふと思ったりします。…いや、こういう言い方は失礼かもですね、すみません。

ベネットのインタビューの時より視聴者が増えているせいか、それとも相手がよりハイ・プロファイルな政治家だったからか(ハッカビーは早くも2012年の大統領選への出馬に向けて動いているようですから)、このインタビューはかなりのヴァイラル(メールやブログで広がるビデオ)になっているようです。

プロポジション8(先頃可決された、同性婚を禁止する住民投票)に反対する運動をしているカリフォルニアのプログレッシブ運動のサイトCourage Campaignでは、ジョン・スチュワートにお礼状を送ろうというページまでできていました。

マイク・ハッカビー知事とのインタビューで、結婚の平等を擁護してくれてありがとう。プロポジション8を無効にする運動をしている我々は、あなたの勇気ある質問と、同性のカップルが結婚できるという基本的人権に対するゆるぎない確信に対して感謝を表したいと思います。あなたの力強い言葉は、我々みんなへの励ましです。」

ちょっぴり心温まる話でした。