【映画感想】アイアンマン ☆☆☆☆

スパイダーマンはガキだし、スーパーマンは真面目な青年すぎて面白みがないし、バットマンは性格暗そうだし…

初めて見た、大人のいい男のスーパーヒーローだわ(笑)

なんたって、ロバート・ダウニー・ジュニアですよ。この人はシリアスでもコメディでもイケるのは知っていましたが…まさか、アメコミヒーローまでイケるとは。

頭が良さそうでオシャレで女性にモテモテで、ユーモアのセンスがあってロボット相手にまでジョークを飛ばし、人生を楽しむ術を知っている大人の男…でもそれだけじゃなくて、その下に屈折と深い傷を抱えていることも感じさせる。

こういう味を出せる俳優って、たしかに他にはいないよね。前にも書いたけど、余人を持って替えがたい才能なのだと思う。

自らが世界にばらまいた武器で殺されかかり、それと戦うことが使命になってしまうヒーローというのは、あまりにわかりやすく「アメリカの象徴」で、笑ってしまうほどなのですが…

それでもなんとなく憎めないあたりが、またアメリカです。

アイアンマンが生まれるまでの話は、とても説得力があって面白いのですが、そこまでで時間をとられて活躍する時間が短いのが少々不満かな。まあ、それは1作目の宿命でしょうがないかな。続編に期待です。