先週の「The Daily Show with Jon Stewart」(2)
6/25(水)
The Daily Show with Jon Stewart 2008/6/25
「Be patient, this gets amazing(まあ待って、驚くのはここからだから)」と題した、個人的には、先週の「The Daily Show」の中で一番興味深いと思ったセグメント。
興味深い理由は… 1) 地球温暖化の問題だから、アメリカだけじゃなくて世界中に関係あるもんね 2) …ちょっと待って、これって本当の話?なんぼなんでもなあ 3) スゴい話なのに、他の(アメリカの)ニュースではぜんぜん扱ってないみたいなんだけど??
ジョン・スチュワート:今の政府が、必ずしも、ぼくらが高校の公民の授業で習った通りに動いていないことには気づいていると思うけど…
ご存知の通り、ブッシュ政権はこの7年半の間、地球温暖化については、一貫して「何もしない」という態度を貫いてきたわけですが…
ついに昨年、最高裁が温室効果ガスを「汚染物質」と認め、EPA(アメリカ環境庁)はその排出を法律で規制しなければならない、という裁定を下しました。これを受けて、環境庁は規制法案を文書にまとめて、Eメールでホワイトハウスに送ったそうです。
で、ホワイトハウスはどう反応したかというと…
スチュワート:…まあ待って、驚くのはここからだから。
なんと、ホワイトハウスは環境庁に、法案の文書が添付されたEメールを開かないと通告したそうです。
スチュワート:ホワイトハウスはアメリカの環境保護政策を怪しいED薬のスパム広告みたいに扱ったんだ。どうしてそんなことがあり得るんだ?イギリス国王のジョージ三世が独立宣言を開くのを拒否したら、アメリカの独立はなかったことになった?
なぜブッシュ政権が、これほどまでに温室効果ガスの規制に反対かというと…彼らは石油会社の人ですから。石油会社の利益に反するようなことはしないわけです。まあ、これほど分かりやすい話はないのですが。
さて、Eメールを受け取り拒否されたんなら、環境庁も紙に印刷して直接持参するとかすればいいのに…
スチュワート:ブッシュが読みやすいようにケーキに書いてプレゼントするとか、ブッシュが毎日読むものに紛れ込ませるとかすることもなく…
この話の一番いいところは…Eメールを開かないという戦略は、実際に効果があったんだ!
環境庁は、Eメールを開かないという脅しにあっさり負けて、規制法案を、ずっと薄めた内容のものに書き換えて提出し直したんだそうです。
スチュワート:F******%%%%%%%K!!!
…時には、一言の放送禁止用語でしか表現し得ない現実があるものです。
都合の悪いメールは開くのを拒否していれば、仕事が消えてなくなるんならいいねえ。いや、良くないか。この場合、世界の迷惑になったわけで…
6/26(木)
The Daily Show with Jon Stewart 2008/6/26
ゲストはテッド・コッペル。ディスカバリー・チャンネルで放映される中国に関するドキュメンタリーをプロモーションに来たのですが、なにより、彼が連れてきた犬がかわいくて。娘さんの犬で、ペッパーという名前だそうです。
無類の犬好きのジョンが、最初のうちペッパーに気をとられて、あんまりコッペルさんの話を聞いていないみたいなのが(笑)
ゲストが来たときにデスクに出されているあのカップ、何が入っているのかと思っていたのですが、ただの水みたいですね。