L.A.コンフィデンシャル 製作10周年記念DVD

特典ディスクの方だけ見ました。カーティス・ハンソン監督やプロデューサーや原作者の話を聞いているだけで、改めて、この映画にこれだけの才能が集まって、これだけの名作が生まれたのはほんとに奇跡のような幸運だったのだなあ、と思います。

この年(1997年)って名作が多かったのですよね。名作の中でも、公開されてすぐに大ヒットして名作と認められるものと、公開当初の評価も良好だしそれなりにヒットもするけど、どのぐらい凄い名作かは時間が経ってからじわじわと認識されてくるものがあるような気がします。ラッセルの映画だと、「グラディエーター」は前者、「L.A.コンフィデンシャル」や「マスター・アンド・コマンダー」は後者…だと思っています、私は。

やっぱり「製作秘話」の、キャスティングの話が面白かった。私にとっては「幻の映像」だった「長髪バドのスクリーン・テスト映像」がやっと見られました。いや、さすが。以前にネットで静止画像で見た時は、長髪でやや細身だったこともあって、ちょっと感じが違うとか思っていたのですが、実際に演技を見るとまさに映画のバドそのもので、監督がひと目見て「これこそバド・ホワイトだ!」と叫んだのも納得です。

そして、そのすぐ後にガイ・ピアースのスクリーンテスト映像を見た監督が「これこそエド・エクスリーだ!」と叫んだ後に…ガイもまたオーストラリア人だと聞いて、「LAを舞台にした時代物を撮るのに、3人の主役のうち2人がオーストラリア人なのか?」と驚いたというのが可笑しかった。

思うに、ヒュー・ジャックマンなんかもそうですが、1940〜50年代のハリウッド映画で主役を張っていたような、あからさまに(?)ハンサムでワイルドなタイプって、いまやアメリカよりオーストラリアに多いのかなあ。ヒース・レジャーの死が惜しまれます。