The Daily Show 特派員ファイル【番外】スティーブ・カレル(卒業生

The Daily Show with Jon Stewartの公式サイトは、その日にアメリカで放映された番組が数時間後には見られる上、過去十年間の番組をすべて(抜けもありますが)無料で合法的に見られるという、まことにありがたいサイトなんですが…

そこで古いクリップを見ていて、ふと思ったのは…ティーブン・コルベアとスティーブ・カレルが「特派員」だった頃にファンになりたかったなあ、ということです。もちろん、その頃は日本では放映されていなかったし、ネットも見られなかったし、どのみち無理だったんですが。

今の「特派員」たちもみんな面白いし、ジョンとの相性もいいんですけど。でも、彼らにとってジョンはやっぱり「絶対的なボス」なんだろうなと思って。スティーブンとスティーブはジョンと年も近いし、ジョンがボスではあるけど、より対等に近くて、友達同士がふざけているような雰囲気があって…よかったなあと。

なんかちょっと、「オーブリー&マチュリン」シリーズで、プリングズやバビントンが独立して自分の艦を持った後でソフィー号やサプライズ号を懐かしんでいる感じ…って、極私的な喩えですみません。

いや、私が見始めたのはたった3ヶ月前なんだから、「懐かしい」とか感じるのは変なんですけどね。あっちこっちのThe Daily Showのフォーラムで、長年のファンの方のそういう発言をよく読むので、彼らの感傷がうつってしまったみたいです。

そんなことを思うのも、このインタビューを見たからかもしれないんですが。スティーブ・カレルが番組を去って、はじめてゲストとしてデイリーショーに戻ってきた時。

The Daily Show with Jon Stewart 2005/8/15

ジョン・スチュワート:…

ティーブ・カレル:…

【以下沈黙1分半】

ジョン:(小声)…何かレポートがあるの?

ティーブ:もうレポートはしない。ぼくは映画をやってるんだ。

【再び沈黙】

ジョン:(小声)何か質問した方がいいのかな。

ティーブ:なんでも聞いてくれたまえ。気が向いたら応えるから。

ジョン:…どうして行っちゃったの?(泣く)愛してたのに!

実は、このクリップをリンクしたいがためにこの項を書いている私(笑)。

ジョンが、この時点ではまだ公開前の「40歳の童貞男」を絶賛して、絶対大ヒットになる!と断言しているのがさすがです。見る目があるのね。たぶんコメディ限定ですが。

あと、ジョンとスティーブとスティーブンといえば、去年のエミー賞も忘れがたい。

2007 エミー賞

ジョン:今夜は環境に優しい「グリーン・エミー」なんだぞ。

ティーブン・コルベア:大丈夫、こいつはとても地球に優しい代替燃料で動くんだ。「アル・ゴアの涙」だ。これが優れた燃料でね。

スチュワート:「アル・ゴアの涙」がそんなに沢山あるのか?

コルベア:ああ、彼は泣き虫でね。大統領にならなくてよかったよ。


スチュワート:コメディ部門主演男優賞の受賞者は…リッキー・ジャベス!受賞者のリッキー・ジャベスは欠席ですので、代わりに…ぼくらの友達のスティーブ・カレルにあげちゃうことにします。

この3人、仲良すぎ(笑)。

受賞者はプレゼンターも封筒を開けるまで知らないはずなので、これはジョンのアドリブと思われます。すぐにノリノリで反応したスティーブは偉いなあ。