4/29日のThe Daily Show with Jon Stewart...と雑感

最近、「The Daily Show」やその関連ニュースを見ていて、ときどき不思議に思うことがあるのです。それは…

The Daily Show with Jon Stewart 2008/4/29
CBS「60 Minutes」が特集した最高裁判事アントニン・スカリアについてのセグメント。

注:スカリア判事はウルトラ保守派の最高裁判事、チェイニー副大統領のマブダチで、2000年の疑惑の大統領選挙をめぐるブッシュvsゴアの裁判で、フロリダの票を数え直すことを拒否するという「異例の判断」を下した判事の一人です。

ブッシュvs.ゴア裁判のことを聞かれて
スカリア判事:もう古い話だ。いいかげんに忘れたらどうかね。
ジョン・スチュワート:古い話?彼はいまだに大統領なんだけど!

「拷問は残酷な刑罰を禁じた憲法に違反するのではないか」と聞かれて
スカリア判事:拷問は「刑罰」とは違う(から違反ではない)。

レポーターのアッシフ・マンドヴィ:(暴力的ビデオゲームグランド・セフト・オート」の中から)そいつ、現実の人間なの?アバターで作ったキャラじゃなくて?そりゃ、ひでえな!今そこで人をはねてきたこのオレが言うんだから…

で、私がフシギに思ったことというのは…この間のノヴァク氏や、このスカリア判事なんかを見ていて思ったのですが、このアメリカの政治劇場の世界では、どうして悪人は見るからに悪人のような、最低人間は見るからに最低人間のような姿かたちをしているのでしょうか。

この判事に比べれば、まあどうでもいい人なんですが、この間ネットで記事を読んだFOXニュースのJohn Gibsonという人(この人がどのように最低かは、いずれまた機会があれば。これがまた面白い話で)も、見るからにサイテーな顔をしていたし…

人を見かけで判断してはいけないと思いますよ。容姿についちゃ私もあんまり人のこと言えないし。でも、この人たちについては、容貌で判断しているわけじゃないんです。本当に現実に、最低のことを言ったりしたりしている人たちなんですから。

まぎれもない現実の話なのに、どうしてみんなハリウッドのプロデューサーが考え抜いてキャスティングしたような…いやむしろ、優秀なアニメ作家がキャラクターデザインしたような、ぴったりの外見をしているんだろう?「40歳を過ぎたらその人の人生が顔に表れるから自分で責任を持たないといけない」っていう説、私はあんまり信じていないのですが…一理あるのかなあ。