NY 断片的な旅行記 The Daily Show with Jon Stewart 4

昨日のつづき。

さて、Q&Aセッションの後、青い地球儀が回って「March 30th, 2009, Comedy Central News Headquater in New York, this is "The Daily Show with Jon Stewart"...」というおなじみオープニングがモニターに映り、いよいよ収録が始まります。

私が見た回のデイリーショーはこちら。

http://www.thedailyshow.com/full-episodes/index.jhtml?episodeId=220614

この中に、私の笑い声や歓声も混じっていると思って下さい(笑)。

ここからは基本的には、テレビで放送されるこの番組をそのままライブで見ている、というだけなんですけど…でも、私が見たこの回は嬉しいオマケもありました。その話はまた後で…

最初のセグメントは、ノースダコタ州ファーゴの洪水の話(というより、それに対するCNNのちょっとマヌケな報道ぶりの話)と、GMのCEOが「ホワイトハウスの要望で」辞任したことを受けての自動車会社の救済策の話。まあこのへんは、テレビで放映される通りです。

「ファーゴ」というと、真っ先にコーエン兄弟の映画を思い出してしまう私としては、「堤防用の土嚢の中身が不足して困ったファーゴの人々は、極端な手を使うことに…」と言って「ファーゴ」のウッドチッパーの場面が映った時は大喜びしたんですけどね。ここでの笑い声は、意外と少なかったような…みんな「ファーゴ」見てないのかしら。

最初のセグメントの後、コマーシャルブレイク。(生放送じゃないので、実際にここでコマーシャルを流すわけじゃないんですけど、このタイミングで2〜3分休憩になります。)このブレイクの間は音楽が流れて、ジョンはスタッフの人となにやら打合せをしています。音楽が流れている上にマイク切ってるので、もちろん何を言っているかは全然聞こえないのですけど。

二番目のセグメントはアッシフ・マンドヴィによるフィールド取材レポート。メキシコからの不法移民を「アメリカ人の仕事を奪う、諸悪の根源」と目の敵にして、自主的に国境を見張っている、ちょっとパラノイアなおじさん二人の話。

フィールド・レポートはあらかじめ録画されたものなので、モニターに映されます。スタジオの照明は落とされて、観客はモニターの方を見ることになっているんですけど…

でも、えーと…ご想像がおつきかと思いますが、私はジョンがスタジオに登場してから、撮影中もブレイク中も、ずーっと目を離さずに彼を見ておりました。まさに"Can't take my eys off of you"状態。(す、すみません…)

なので私は、モニターの方は「どうせ後でテレビで見ればいいや」と思って片目でちらちら見るだけで、照明の落ちたデスクに座ってモニターを見ているジョンをじっと見つめていたわけです。(気持ち悪いとか言わないで…めったにない機会なんですから。)

アッシフのレポートを見ながら、ジョンはときどき脚本で顔を隠して笑っていて、「自主国境警備隊」のおじさんのひとりが「(川を越えようとするメキシコ人を襲わせるために)メキシコ国境の川にアリゲーターを放すといいと思っている」と言って、もうひとりが「わしもそれは考えた」と言った時は、思い切りHeaddesk(デスクに頭をぶつけること)していました。

ちなみに、この「アリゲーターを放せばいい…」のところでは、観客からは(私も含む)笑い声だけじゃなくて「ええ〜〜!!」というような、批難というか抗議の声も上がっていたのですが、後でテレビを見ると、ほとんど笑い声しか拾われていないですね。

照明が落ちていたので、最初よくわからなかったのですが、このセグメントを流している途中でアッシフっぽい背格好の人がスタジオに入ってきて、カメラの横に立って一緒にモニターを見ていました。セグメントが終わって明かりがついた時に、ジョンが「アッシフ・マンドヴィでした!」と紹介してみんな拍手したので、ようやくはっきり本人とわかったのですが。

二番目のセグメントの後はもう一度コマーシャルブレイク、再び、スタッフとなにやら真剣に打合せしているジョンの顔にぼーっと見とれる私(笑)。

ブレイクが終わるとゲストコーナー。この日のゲストはCNNのキャスターで、最近本を出した人。なかなか面白いインタビューだったのですが、放映されたのと同じなので内容は省略。

ただ、この人がオバマ大統領を賞賛する言葉を言うたびに、いちいち拍手したり歓声を上げる客がいるのは、私としてはちょっとうっとうしかった…私はジョンのファンだけど、オバマさんに対しては別にそうでもないので。まあ、アメリカ人が自国の大統領を熱心に支持するのに、外国人の私が文句をつける筋合いじゃないですけどね。

ゲストコーナーが終わると再びブレイクで、普通はこの後は「Moment of Zen」のコーナーがあって、それだけで終わりなんですが…前述したように、幸運なことにこの日は嬉しいオマケがあったのでした。

つづく。