英語【ちょっとえらそう注意報】

こういうことを書いていると、たまに「英語ができてうらやましい」とか、「私も勉強しておけばよかった」と言われることがあります。

まあこの、勉強しているという意識もなしに、ひたすら趣味を追及していたら自然に身についた技能が、今の社会でお金を稼ぐためにも役に立つ技能だったというのは、確かにひとつのラッキーと言えると思うので「うらやましい」というのはまあいいかな、と思うのですが…

でも、「勉強しておけばよかった」についてですが…これについては誤解があるような気が。

例えばの話、私の場合、たぶん30歳頃のリスニング能力では、「The Daily Show」を全部聞き取るなんて出来なかったと思いますよ。

リスニングに関しては、30歳を越えてから「フレンズ」の全シーズン全エピソードを、すべての台詞を記憶する勢いで見まくったのが効いていると思う。(最初の方はネットからプリントアウトしたスクリプトを片手に、DVDが出てからは英語字幕を出して)

読むほうに関しては、オブライアンを苦労しながら全部読んだのがかなり効きました。アレが読めれば、たいがいの小説はもう怖くない。

考えてみれば当たり前なんですが、毎日たくさん読めばそれだけ読めるようになるし、たくさん聴けばそれだけ聞き取れるようになる。で、ちゃんと読めてちゃんと聞けていれば、話す方なんてのは必要に迫られればなんとかなるもんです。いやほんとに。

つまり語学なんてのは、ある時点までで「勉強して身につけて」おいて、その後はそれを役立てる、っていうもんでもないんです。私なんか今でも毎日、新しい単語や表現を憶えてるし。ついこの間は、「boner」という表現を憶えて…いやその、なんでもないです…(<あまりお上品ではない表現らしい)

まあ、確かに私は中学の時から英語は好きだったし、誰もが私ほど暇人だったりオタク体質だったりはしないと思うので、あんまり一般論にするのはどうかとは思うのですが…

でもなんか、日本には「語学は若いうちに、それも子供の間にやらないと身につかない」「いくら読み書きが出来ても会話ができないとダメ」という伝説があるみたいなので…少なくとも私の場合は、そんなことは全然なかったですよ、と言っておきたかったのでした。